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 新宿目白 胃・大腸内視鏡と肛門 うえひら消化器クリニック

Proctology / Hemorrhoids

肛門の症状・痔

Understanding Hemorrhoids

切れ痔(裂肛)

What It Is

切れ痔(裂肛)とは

太い便や硬い便、水のような激しい下痢が肛門を通過することにより、肛門の皮膚(肛門上皮)が切れたり裂けたりしている状態(亀裂、びらん、潰瘍)の総称です。
肛門の後方に多く発生し全体の80%を占めますが、前方の慢性裂肛は女性に多いという特徴があります。繰り返すと、肛門皮垂(見張り疣)や肥大した乳頭(肛門ポリープ)が発生します。

 

切れ痔は早めの治療を
また、慢性化して傷が深くなると肛門狭窄になり、痛みによりますます排便が困難になり、更に切れやすくなる悪循環に陥る恐れがあるため、早めに治療を受けることが大切です。

慢性化していない切れ痔であれば、軟膏や便を柔らかくする治療で比較的短期間に治すことが可能です。
早期治療で快適な毎日の排便のために、お困りの方はお気軽にご相談ください。

切れ痔(裂肛)になりやすい人

国内の大腸肛門専門病院の統計によると、内外痔核についで、2番目に多いのが切れ痔(裂肛)による受診です。
裂肛は20〜50歳代に好発し、女性に多いのが特徴です。

痔

Causes

切れ痔(裂肛)の原因

切れ痔(裂肛)の病因には肛門上皮損傷説と肛門上皮虚血説があります。


肛門上皮損傷説
便秘による硬い便や、長期間の激しい下痢などで肛門に強い圧力がかかったり、擦れたりするもので、切れ痔(裂肛)患者さんの20%に便秘があったと報告されています。


肛門上皮虚血説
肛門静止圧が高いことや、出産時の強いいきみなど内肛門括約筋の緊張亢進によって細かい動脈が圧迫されて虚血になることで裂肛が発生すると考えられています

Symptoms

切れ痔(裂肛)の分類と症状

Treatments

切れ痔(裂肛)の治療

急性の切れ痔(裂肛)であれば、軟膏や内服薬で保存的療法で比較的早い改善が見込めます。
便秘があると再発しやすいため、便秘も含めてしっかり治しましょう。

慢性化して肛門ポリープや肛門皮垂が起こっている場合、切れ痔を繰り返して瘢痕化、狭窄、潰瘍形成している場合は、手術治療が検討されます。
痔核や肛門ポリープが出たり入ったりすることで肛門上皮は牽引されて起こる脱出型の場合は痔核や肛門ポリープの切除手術を行うことで裂肛が改善することが多いです。
当院では日帰り手術を行なっております。

急性裂肛の治療法

軟膏による保存的治療を行います。
便秘で便が硬くなると慢性化や再発につながります。適切な排便習慣と清潔な肛門の維持が大切です。
​詳しくは下をお読みください。

  • 肛門の衛生の改善

    排便後には坐浴やウォッシュレットで洗浄を行い、優しく拭く習慣を心がけましょう。

    食事の改善

    便秘や下痢の予防のため、食物繊維や水分の摂取を心がけ、アルコールや香辛料の加増な接種は控えましょう。

    外用薬

    軟膏を塗布し局所の炎症や痛みを緩和します。

    薬物療法

    カルシウムチャンネルブロッカーなどは、平滑筋である内肛門括約筋を弛緩させ、肛門静止圧を低下させる効果があり、裂肛の治療薬として海外で使用されています。

慢性裂肛の治療法

手術療法となります。各術式の特徴についてこちらに詳しく纏めています。

  • 術式

    麻酔を注入した後に医師が指で広げて肛門括約筋の過度の緊張を緩めます。

    手術適応

    肛門括約筋が過度に緊張して一時的に痙攣を起こしているケース、軽度の機能的な肛門狭窄に用いられます。

    メリット

    切開をしないため、術後の痛みは軽度です。

    デメリット

    軽度の機能的な肛門狭窄のみに適応のある術式です。

  • 術式

    慢性化した切れ痔が深い溝(潰瘍)のようになっているケースや狭窄のあるケースに用いられます。日帰り手術が可能です。麻酔をした上で、切れ痔を切除します。

    瘢痕狭窄が生じないように近くの皮膚を欠損部分に被せて縫合する方法がSSG(Sliding skin graft)法です。

    肛門狭窄を伴う場合には側方皮下内括約筋切開術LSIS(Lateral Subcutaneous Internal Sphincterotomy)法を同時に行うこともあります。肛門ポリープや見張り疣がある場合は同時に切除します。

    手術適応

    慢性裂肛

    メリット

    瘢痕化した伸びにくくなった部分を切除するため器質的な狭窄の解除が可能です。

    デメリット

    LSIS法を行う場合、術後の合併症として肛門周囲膿瘍や切開過剰などがあるためLSIS法は当院では積極的には行っていません。

    術後経過

    創部が治癒まで定期通院していただきます。1~2か月で治癒することがほとんどです。

    再度裂肛にならないよう便秘などのコントロールも大切です。

切れ痔(裂肛)の予防法

予防法についてこちらに纏めています。

  • 食事の改善

    便秘を予防するために、十分な水分と食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。

    運動習慣の改善

    日常的に運動を取り入れ、便秘解消に努めましょう。

  • 排便時のいきみ方の改善

    強くいきまないことが大切です。

    排便のタイミングの改善

    便意を感じたらすぐにトイレに行きましょう。すぐに排便しないことが便秘の原因になります。

    排便にかける時間の改善

    トイレにかける時間は3〜5分が理想的です。

おしりの悩み相談してください

切れ痔の予防には、運動や食事による便秘の解消と適切な排便習慣が大切です。

慢性的な便秘の方は便秘薬での便通コントロールも必要な場合があります。
急性の段階での早期の治療や生活習慣の改善も、繰り返す場合も専門医の診察が必要です。

安心してご受診いただけるよう

「恥ずかしい」という気持ちから肛門の病気の受診をためらう方も少なくないと思います。当院では、消化器内科の診察も同じ診察室で行っており、周囲の方に何の症状で受診しているかわからないようになっています。
また、看護師立ち会いの元、完全個室でプライバシーにも十分配慮し、安心して診察を受けていただけるよう心がけています。
もうひとりで悩む必要はありません。是非、お気軽にご相談下さい。

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