Digestive Disease
消化器・胃腸の疾患
Gastroduodenal ulcer
胃・十二指腸潰瘍
What It Is
胃・十二指腸潰瘍とは
胃・十二指腸潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、えぐれた状態(潰瘍)になる病気です。
単なる胃炎とは異なり、粘膜の深い層まで障害が及んでいます。
潰瘍が進行すると、出血・穿孔(穴があく)・狭窄など重篤な合併症を起こすことがあり、早期発見・早期治療が非常に重要です。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍の違い
胃潰瘍 | 十二指腸潰瘍 | |
好発年齢 | 中高年に多い | 比較的若年層にも多い |
痛みの特徴 | 食後に痛むことが多い | 空腹時・夜間に痛むことが多い |
胃がんとの関係 | 鑑別が重要 | 胃がんは合併しにくい |
再発 | あり | あり |
*症状には個人差があり、無症状のま ま進行するケースもあります。
Symptoms
主な症状
みぞおちの痛み、不快感
胃もたれ、胸やけ
吐き気、食欲不振
黒色便(タール便)
貧血症状(ふらつき、動悸)
Causes
胃・十二指腸潰瘍の原因
①ヘリコバクタ―ピロリ菌の持続感染
最も多い原因です。ピロリ菌により粘膜が慢性的に炎症を起こし、防御機能が低下します。
②薬剤性
・痛み止め(ロキソニンなど)
・解熱鎮痛薬
・一部の抗血小板薬
③ストレス、生活習慣
・強い精神的ストレス
・不規則な食生活
・喫煙、過度な飲酒
④その他
・喫煙
・過度な飲酒
・ホルモン異常など
Examination
胃・十二指腸潰瘍の検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡)
胃・十二指腸潰瘍の診断には、胃カメラ検査が最も重要です。
胃カメラでは以下を確認できます。
潰瘍の有無・大きさ・深さ
出血の有無(出血をしていれば同時に止血処置も可能です)
胃がんとの鑑別
ピロリ菌検査(生検)
Treatment
胃・十二指腸潰瘍の治療
①薬物療法
・胃酸分泌抑制薬
・胃粘膜保護薬
②ピロリ菌除菌治療
ピロリ菌陽性の場合は、除菌治療を行います。除菌により 再発リスクを大きく下げることが可能です。
また長期のピロリ菌の持続感染による慢性的な炎症は、胃がんの発症や進行をさせてしまうリスクがあると言われています。このような観点からも、除菌治療は非常に大切です。
③原因薬剤の調整
NSAIDsが原因の場合、
・薬剤の中止
・変更胃粘膜保護薬の併用
を検討します。
Recommendation
症状がある方へ
潰瘍を放置すると、以下のリスクがあります。
消化管出血(貧血・吐血・黒色便)により緊急内視鏡検査
穿孔(穴が開く)による緊急手術
瘢痕による通過障害
再発の繰り返し
「そのうち治るだろう」と自己判断せず、早めの検査が重要です。
こんな方は胃カメラ(内視鏡検査)をおすすめします
みぞおちの痛みが続いている
胃薬を飲んでも症状が改善しない
黒色便が出た
ピロリ菌を指摘されたことがある
過去に胃・十二指腸潰瘍を指摘された
当院での胃カメラ検査について
当院では、消化器内視鏡専門医が鎮静剤と鎮痛剤を用いた苦痛の少ない胃内視鏡検査を行い、丁寧な事前説明と検査後の結果説明をいたします。
必要に応じて当日治療方針の提示を行い、安心して検査を受けていただける体制を整えています。
胃・十二指腸潰瘍は、早期発見・適切な治療でしっかり治せる病気です。気になる症状がある方は、是非当院までお気軽にご相談ください。