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Column

おしりからの出血、「痔だから大丈夫」と思っていませんか? 

9 分前
読了時間: 5分
血便・下血を放置すると、大腸がんの発見が遅れることも

その出血、本当に『痔』ですか?

トイレで排便した際、トイレットペーパーに血がついていたり、便器の水が赤く染まっていたりした経験はありませんか?


そのようなとき、「以前から痔があるから」「きっと切れ痔だろう」と自己判断し、そのまま様子を見てしまう方は少なくありません。


しかし、おしりからの出血をすべて痔によるものと決めつけるのは危険です。

血便や下血は、痔だけでなく、大腸ポリープや大腸がんなど、さまざまな病気によって起こります。


特に注意したいのは、実際に痔がある方でも、同時に大腸がんが存在する可能性があるということです。


「痔があるから出血しているのだろう」と考えて大腸内視鏡検査を受けずにいると、大腸がんの発見が遅れてしまうおそれがあります。



鮮やかな赤い血なら痔? 実は大腸がんでも起こります


一般的に、痔による出血は鮮やかな赤色(鮮血)であることが多く、排便時にトイレットペーパーに付着したり、便器に血が垂れたりすることがあります。


一方、大腸がんによる出血は、便に血液が混ざる、暗赤色の血液が出るといったイメージを持たれるかもしれません。


しかし、実際には直腸がんなど肛門に近い場所にできた大腸がんでも、鮮やかな赤い血が出ることがあります。

つまり、血液の色や出血の仕方だけで、痔と大腸がんを確実に見分けることはできません。


また、出血時に痛みがないからといって安心もできません。内痔核(いぼ痔)でも大腸がんでも、痛みを伴わずに出血する場合があります。



痔と大腸がんは同時に存在することがあります


診療の中で特に注意が必要なのは、もともと痔をお持ちの患者さんです。


以前から痔による出血を経験していると、新たな出血があっても「いつもの痔だろう」と考えてしまいがちです。


しかし、痔があることと、大腸に病気がないことはまったく別の問題です。


実際に肛門を診察して痔が確認されたとしても、それだけで大腸がんを否定することはできません。


痔による出血と大腸がんによる出血が同時に起こっている可能性もあるのです。


そのため、肛門の診察だけでなく、必要に応じて大腸内視鏡検査を行い、大腸の内部まで確認することが重要です。



こんな症状がある方は、大腸内視鏡検査をご検討ください


以下のような症状がある場合には、消化器内科や大腸肛門科への受診をおすすめします。


・排便時にトイレットペーパーに血がつく

・便器の水が赤くなることがある

・便に血が混じっている

・以前から痔があり、出血を繰り返している

・便秘や下痢など、便通の変化が続いている

・以前より便が細くなった

・残便感や腹部の違和感が続いている

・健康診断の便潜血検査で陽性を指摘された

・40歳以上で、一度も大腸内視鏡検査を受けたことがない


特に、便潜血検査で陽性となった場合は、痔があるからという理由で精密検査を受けずに済ませないことが大切です。


なお、大腸がんは初期の段階では自覚症状がほとんどないこともあります。症状がない場合でも、年齢や家族歴などに応じて適切ながん検診を受けることが重要です。



大腸がんは、早期発見・早期治療が重要です


大腸がんは、早期に発見できれば内視鏡治療などで根治を目指せる場合があります。


また、大腸がんの一部は良性の大腸ポリープ(腺腫)が時間をかけてがん化することで発生します。


大腸内視鏡検査では、がんの有無を確認するだけでなく、将来がん化する可能性のあるポリープを発見し、適応があればその場で切除することも可能です。


つまり、大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見だけでなく、大腸がんの予防にもつながる重要な検査なのです。



当院では「肛門の診察」と「大腸内視鏡検査」の両方に対応しています


新宿目白 胃・大腸内視鏡と肛門 うえひら消化器クリニックでは、消化器内視鏡専門医かつ大腸肛門病専門医である院長が、血便や肛門からの出血について診察を行っています。


当院の特徴は、痔などの肛門疾患の診療だけでなく、大腸内視鏡検査まで一貫して対応できることです。


出血の原因が痔によるものなのか、大腸の病気によるものなのか、症状や診察所見を踏まえ、必要な検査をご提案します。


また、大腸内視鏡検査に不安をお持ちの方にも安心して受けていただけるよう、鎮静剤を使用した苦痛に配慮した検査を行っています。


検査後は完全個室のリカバリールームでお休みいただけるほか、院内で下剤を服用するコースもご用意しています。


過去の大腸内視鏡検査でつらい経験をされた方や、初めて検査を受ける方も、どうぞお気軽にご相談ください。



最後に ―「痔だと思うから大丈夫」と放置しないでください


おしりからの出血は、確かに痔によるものであることも多い症状です。


しかし、その出血の原因が本当に痔なのかどうかは、自己判断だけではわかりません。


特に、出血を繰り返している方、これまで大腸内視鏡検査を受けたことがない方、便潜血検査で陽性を指摘された方は、一度しっかりと大腸を調べることが大切です。


「痔だと思っていたから検査を受けなかった」


そのことが、大腸がんの発見の遅れにつながってしまう可能性があります。


大腸がんを早期に発見するためにも、血便や肛門からの出血があった際には、ぜひ専門医である当院にご相談ください。



新宿目白 胃•大腸内視鏡と肛門

うえひら消化器クリニック 院長



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